コラム

男女共同参画についての講演&ワーク

 

先日、あるまちより、男女共同参画について講演依頼をいただき、ワークもいくつか交えながら、担当させていただきました。

男女共同参画は、社会の全体的なテーマですが、地域や年代によって、それぞれの歴史や現在があると思います。

普段、男女共同参画について活動していらっしゃる団体の皆様が対象でしたので、今回は、社会制度や慣習についての問題認識は既に共通して持っておられることを前提に、

個々がどう生きていくか、そのめざす人格や資質特性の中に、ジェンダーと関わることがどれほどあるかを考えていただくワークでした。

これまで講演を毎年実施されていたそうで、参加型のワークを少しでも取り入れたのは初めてとのこと。

実際にやってみると、個々の特性に、ジェンダーバイアスはかかっていないように見受けられ、ふだんから意識されている故かどうか、真実まで話し合う時間がなく残念でしたが、興味深い結果でした。

参加者の構成が違えば、異なる結果にもなったと思います。

そんな中で、最後に、感想を述べて下さった方がいらして、これまでの人生の中で、自分が果たしてきたことについて、女性であることによるご苦労はあったと思うのですが、それらを苦労とはせず、自分の意志によって努力し、仕事も家のことも責任を持ってされてきたことが伝わってきました。

自分の意志であれば、何でもOKとして、社会全体の問題を見えなくすることは避けねばなりませんが、この方の発言には、自分の生き方として、ポジティブなふりかえりをされていることに意味を感じました。

その一方で、今回はワークの成果をもとに、全体で話し合う時間はなかったので、実際のところどうなのか、今後、参加型の研修につながるとよいと思います。

幸福度日本一と言われる福井ですが、女性の幸福度は大変低いという調査結果があります。その理由は、仕事以外に家事育児介護、地域のつきあいその他、様々なことで時間がとられ、自分の時間が圧倒的に少ないこと。田舎の方ではさらに農作業や家周りの草取りなどもあるでしょう。

女性就労率が高いことも単純には喜べません。

また、先日のニュースでは、進学や就職で県外に流出する女子は男子の8倍で800人と報じられていました。

このような中で、幸福度が高いと言われている福井の実態とこれからを丁寧に見ていくことが重要かと思います。

世の中では、女性総活躍や働き方改革など、いろいろと話題が活発ですが、これらのことを福井の現地にあてはめて、参加型で学んでいくことが重要では!

お招き下さった市および男女共同参画ネットワークの皆様、ありがとうございました。

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