コラム

自治体職員研修

 

1月12日開催の自治体研修。テーマは、市民協働の可能性や意義。対象は5年目前後の若手職員の皆さんでした。

今年も、市民活動を展開している2団体の代表者と協働事業を行ってきた市の担当部局から2名、計4名の方々がパネリストです。

 

今回初の試みとして、先に4人の方々それぞれを囲んだグループワークをしていただいた上で後半のパネルディスカッションへと移行しました。(これまでは逆です)

 

参加者の方々は4つのグループを回りながら、様々な質問を投げかけ、わかったこと、まだわからないことなどをカードに記し、それをもとに、後半のディスカッションでさらに深める方法です。質問カードは、担当者ごとに分けていただきました。

 

あらかじめグループワークで、それぞれの団体の事業を概ね把握していただているので、後半で事業説明の時間をとらずにすぐに本題に入れたことも、予想通り時間の使い方としてよかったと思います。

 

参加者の「質問」をもとにワークやパネルディスカッションを展開する。

質問を考えることからワークはスタートしており、そのプロセスを経て、参加者の主体性が引き出され、ディスカッションも、パネリストとファシリテーターだけの場ではなく、参加者の問題意識が土台になっているので、主体は参加者。

 

また、特定の人への質問を他のパネリストの方にも答えていただくことで、相互の意見の深まりを実感でき、手応えがありました。

 

パネリストの方々が、様々な突然の質問に対して、少し時間をかけて真摯に考え、正直に話して下さったこと、あらかじめ準備されたシナリオのない、ライブ的な話し合いであった故に、きっと、参加された方々に、4名の皆さんの事業に向き合う姿勢が自然に伝わったのではないかと思います。

 

市民協働推進・ボランティア推進課と職員課、2つの課の連携による研修でした。

初の試みにチャレンジして下さった皆様に感謝します。

 

地域と関わることが「うれしい」こと(=仕事のモチベーションにつながる)ということを実感していただけ、行政が地域に出て行くメリット、団体と行政との協働だけでなく、地域の様々な主体をまきこんだ自発的動きに発展させていることの意義を知っていただけたとしたら、とても嬉しいです。

 

若手職員の方々が、市民団体や地域と関わる感触、意義、やりがいなどを学ぶことをねらいとした研修は、市民や地域にとっても重要であることを確認できました。

 

それにしても、皆さんの「質問力」が素晴らしかったです。

 

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