コラム

講演「憲法の未来」

 

昨日、福井弁護士会主催の「憲法の未来」に出席。
演者は、法学者の木村草太さん(1980年生まれ、首都大学東京大学院教授)。

2,000人のフェニックスプラザ大ホールが、満席に近いように見え(主催者発表はもう少し控えめでしたが)、若者やお子さん連れの方もいて、印象的でした。

会場からの質問用紙は100枚を超え、桜の質問を用意しようかと思っていたという主催者の心配は、杞憂だったと。それだけ、憲法への関心が高まっているということですね。

論理的で明快な話しぶりは、参加者の理解を深めたことでしょう。

会場からの質問に、高校で公民を教えている教員の方がいました。ネットで、軽く「いいね!」を押し、いかにも多数がよいように見える表層的な社会の中で、民主主義と多数決についてどう教えたらよいか、というような趣旨。

まずこの質問に賛同。

木村さんの回答を忠実に再現できませんが、多数決で決めることがふさわしいものと、そうでないものがある、例えば、今日、自分がどんな駅弁を買おうかとか、今日、皆さんが着てくる服をどうするかについて、多数決をとる必要はない。

しかし・・・。

そして、ここから憲法改正と国民投票について、私なりに考えながら聴いていました。以下は、私の解釈も含みます。

多数決は、いくつかの目的を果たす上で意義がある。

木村さんが、どこかの対談でも述べていた「多数決はみんなが知識や関心があって正解を選ぶ可能性が高いときに役に立つ」ということも合わせて考えると、

憲法改正の国民投票に必要なのは、国民の知識と関心。ここがポイント。

やはり、国民が知識と関心を持っていなければならず、そのためには、シティズンシップを高めないと・・、と確信して帰ってきました。

なので、身近なところで学べる場がいろいろ大切です!

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