7月11日に開催された坂井市男女共同参画ネットワークのリーダー研修では、前半でリーダーに適した資質をテーマに、アクティブリスニング(積極的な傾聴)のトレーニングを行った後、5つの領域に分かれて、国や県のデータをもとに、グラフや資料を読み取り、事実、それに対する意見、問題の背景、解決策について考えるワークを行いました。
既に知っているようなデータでも、いくつかの関連するグラフを組み合わせて文脈をつくり、特徴を洗い出す作業は、システム思考につながるのではと思われるような出来栄えでした。男女共同参画を主観的な語りだけで終わらせず、見える化されたデータにもとづき自分たちで文脈をつくり、理解を構造化していくワークは、期待以上の成果でした。
それにしても、「男女の平等感」に関するデータの「家庭生活」に関する項目を見ると、「男女が平等になっている」と考える割合が全国で47.4%であるのに対し、福井県は19.5%、女性は14.2%(全国41.9%)という低さです(内閣府H28年、福井県H27年)。「自治会やPTAなど地域活動の場」では、全国の47.2%に比べ福井県は19.7%など、他の項目でも、本県の特徴が際立っており、興味深く、かつ深刻です。
出典:「もっと パートナーシップ 男女共同参画パンフレット ~地域編~」福井県総合政策部ふるさと県民局女性活躍推進課
活発な意見交換と実践への道筋、今後も継続的な道のりになりますよう。